/ 9月 22, 2015/ 社会

製造業に於いて、対客先・対中継地点への物流で、製品を効率よく運搬する為にパレットへの積載は至極日常的に行われていることです。
常時、倉庫周辺にパレットを高く積み上げ、運搬・発送業務に支障が無いように保管していますが、時折りパレットが不足してしまうことがあります。
製品の発送量に対して、入荷量の方が少ないタイミングで、それは起き得ることです。
製造業の取引の中で、パレットは日本中を行ったり来たりを繰り返しています。
場合によっては遠い町へ旅してしまう物もありえます。

本来の趣旨とは違っている部分なのですが、日本中の製造業・物流業がパレットを出し合って、成り立っているのが現実なのかもしれません。
パレットを購入する際には、会社名などを刻印し、通いのパレットであることを主張します。「要返却」と刻印されているものも多いのですが、業界的にはほぼ無視された格好となっているのです。
願わくば、元の会社へ戻して欲しいとの意思表示の役割しか果たしてくれません。

そういった意味からも、製造業・物流業に於いて、パレットの追加購入を考える際に、中古や再生パレットを活用する会社も多くなっています。
新品のパレットと比較しても安いコストで買い揃えられますので、枚数確保を必要とするならば、返却率が低いのであれば、中古パレットで十分と言えます。
輸出に使用される木製のパレットでなければ、軽いプラスチック製が好まれますが、難点はフォークリフトでの扱いなどで、部分的に破損・変形してしまうことです。
荷物の積み下ろしにある程度スピードを求められる作業ですので、扱いがやや雑になってしまうのも無理はありません。

元々、荷物が崩れることなく、安全に運搬される為のツールがパレットですので、多少の破損・変形は無視出来るものでもあります。
何処の会社のパレットかなど無視されてしまう現実や、多少の破損・変形は無視できるものであることなどから、エコを意識した再利用を多くしていく為にも、今後は中古パレットの需要を増やしていくべきだと思います。

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